1 自民党が夫婦別姓反対の議連を匿名で結成
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筆者:平児
自民党が、選択的夫婦別姓に反対する議員連盟を立ち上げた。呼び掛け人代表の中曽根弘文元外相によると、ほぼ150名が参加しているという(※)。先週、自民党内の約100名程度の賛成派の議員が議連を立ち上げているので、それに対抗する動きであろう。
※ 東京新聞「150人参加も名簿は公開せず…選択的夫婦別姓 導入慎重派の自民議員が議連」などによる。
多くの国民が不便を感じている現行制度を改正したくないという議員の方が上回っているのである。平児は、国民の姓の選択の自由を奪おうという自民党の実態を情けなく思うが、そのことは「選択的夫婦別姓をめぐる状況は『複雑怪奇』」でも述べたので、今日は、そのことは問わない。
今日は、反対派の議員連盟が名簿を公表していないことについて私の考えを述べたい。この議連の政治家たちは、名前を出すのが憚られるという意識があるのだろう。政治家として、自らの政治信条を堂々と出せないのであるからおかしな話である。
2 名前も出せないことをするのか
そもそも政治家としての信念に基づいて行動するのであれば、はっきりとそれを国民に示すべきであろう。衆院選を控えて夫婦別姓に反対していることを国民に知られたくないのであろうが、自らの信念を国民に隠しておいて、陰に隠れて行動するというのは、政治家として卑劣である。
選択的夫婦別姓の問題に関しては、自民党の国会議員50名が地方議員に対して圧力をかけるような文書を送っていた件についても、市民団体が公開質問状を送ったが47人が回答していない(※)。
※ HUFFPOST「選択的夫婦別姓の反対議員、50人中47人が公開質問状に回答せず。丸川珠代氏からの返答は?」などによる。
なぜ、そのような政治信条を持つのか、それを国民にも示せないような行動を陰でコソコソするような政治家は、政治家として必須の「嘘をつかない」という要件を満たしていないというべきである。
3 国民に隠して陰で行動する政治家は落選させるべきだ
そもそも、選挙のときなどでは国民に対してその政治信条を隠しておいて、政治活動は別というなら、そのような政治家は信用できない。そのような政治家は何をするか分からないのであるから、議員にしてはならないというべきだ。
表面では、自由と民主主義を標榜しておいて、陰で、それに反対するような政党が政権を把握していては、議会制民主主義の骨幹が崩れるのである(※)。
※ 過去記事の「やっぱり自民党は気持ちが悪い」で紹介した動画を参照してください。
やはり、自民党政権は終わらせるべきだと平児は思う。